ちょっと一息
幸福の満足度
2024-04-17
禅とやせ我慢
弘法大師における禅とは「座禅入定」となる
こちらは衆生救済の意志をもたれておりますが、
今回の禅宗系統のお言葉を用います。
「安禅は必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火自ずから涼しい」
座禅するのに山中の静かな所でないといけないものではなく、暑いという心を滅すれば、火は自ずと涼しくなる
こういった事を説かれておるわけですが、
ここには仏教そして生きていく上で大事にするべき事が詰まっていると思っております。
何事も自分次第で受け止め方は変わってくるという事です。
暑い日に暑い暑いと言えば暑いままですが、少しの風を感じると涼しくなったり…
寒い日に寒い寒いと言えば寒いままですが、太陽の温もりを感じれば温かくなります。
(ただ一つの注意点は、本当に心から感じられるかそうでないかで、これはやせ我慢といった状態にもなります。)
一例には過ぎませんが、ここで題目にある「幸福の満足度」です。
皆様はどのぐらい満足度をお持ちでしょうか?
ここで世代別の話をさせて頂きますと、同じ質問をすると高年齢層の方は「幸福」とお答えになられるそう
しかし30代付近の年齢層の方は「幸福でない」との答えが多いそうです。
上を見ればキリがありませんし、望む事求める事は多くあると存じます。
遠くのブンジュ村という所の幸福度が一番高いようですが、ここで皆様が発せられるのは「日本の祈りから学んでいる」という言葉です。
日本には古くから「祈り」が伝わっております。
その結果、「ボロを着てても心は錦」という言葉ができてきました。
今月の住職の話を掲載致します。
今のこの大変な世の中で今一度祈りのあり方や、自分自身が思う「幸福とは…」という事を考えさせられる4月のお話でした。
皆様にとって幸福、祈りとは何に繋がりますか?
田村寺のお坊さんより